苦しいのに体が動かない!

 亜紀の赤い肉裂から、亜紀の内部に侵入した課長の2本の指が、亜紀を激しくこすり上げる。

 

「ハァン、アァッ、やっ、ダメダメ、イヤァ!」

 

 体をのけぞらせ、課長の動きを両手で止めようとする亜紀の反応もまた激しい。快感から逃れようと腰を浮かせ、くねらせるが、課長の指はどこまでも追いかけ、亜紀から離れない。

 

 抜き差しする課長の指があふれる愛液で濡れている。クチュクチュといやらしい音が肉の裂け目から絶えず漏れる。

 

「ヒィィッ! 秀太ぁぁ! アッ!」

 

 叫んだ亜紀の体がひときわ大きく跳ねる。どうやら達してしまったようだ。ジョバッ、と液体が噴き出した。

 

 それでも課長は指の動きを止めない。これでもか、これでもか、と激しく亜紀に突き立てていく。

 

「ハァァァ! ヤァッ!! 止めて止めて止めて! イったからダメぇぇぇ!」

 

 ビクンビクンと大きく波打つ亜紀の体。白目を剥いた苦悶の表情。震えるおっぱい。乳首の先まで震えている。

 この世のモノとは思えない地獄みたいな光景。愛する妻が目の前で、犯されている。

 

 なのに秀太は動くことができない。

 ジンジンと痛む鼻を抑えながら、秀太は嗚咽をもらした。痛いのに、苦しいのに、悲しいのに、下半身はガチガチになっていた。このまま自らの手で射精したい、という欲望をギリギリの理性で我慢していた。

 

 課長と目が合った。課長はニヤリと笑った。その笑みが意味するモノを理解してしまった。そろそろ入れるぞ、ということだ。

 課長は亜紀から指をスポンと引き抜き、素っ裸になり、ぐちゃぐちゃに濡れた肉の裂け目に自らのそそり立った硬直をあてがった。

 

 課長の硬直は、秀太のモノより一回り大きかった。

 

「いや、やっぱりバックから突きたいわ」課長は楽しそうに言った。

 亜紀は腰をぐわしとつかまれ、乱暴に体をひっくり返された。

「きゃぁっ!」

 そして無理矢理四つん這いにされた。

 

 止めてくれ! 

 心が叫ぶ。

 

 なのにどうしても声にならない、体が動かない……。

 

課長の中出しで失神した妻

 亜紀のヒダをかけわけ、課長は硬直棒を奥深くまで一気に埋めた。

「ハァンッ!」

 反射的に反り返った亜紀の細い背中。背骨のくぼみに沿って、課長が舌を這わせる。

「あんっ、ヤッ!」

 

 乱れた髪に隠れ、亜紀の表情は見えなかった。課長が腰を動かし始めた。垂れ下がった亜紀のおっぱいが振り子のように揺れてぶつかりあった。

 

 パンパンパンパン――

 

 課長の下腹部が亜紀の尻を叩く。肉がぶつかり合う音が響く。

 

「亜紀…亜紀…」

 やっと声が出たが、課長は腰の動きを止めない。秀太はいつのまにか泣きじゃくっていた。メタボに蹂躙される妻の体。

 苦しい、こんなにも苦しい。そう感じれば感じるほど、秀太の下半身はパンパンに膨れ上がっていく。

 

「何だ、おまえ。おっ勃ててんじゃん」

 課長が言い、亜紀はチラリと秀太を見た。そして、

「あなた……」

 悲しそうな声を漏らした、やはり髪に隠れていてその表情は見えなかった。

「へへ。おまえも一緒にヤルか?」

 

 よいしょ、と言いながら課長はバックから突き刺したまま亜紀を抱き上げた。そして秀太に見せつけるようにおっぱいをグニャグニャ揉む。課長の指の間からプルン、と肉がこぼれた。

 次いで課長は亜紀の髪をかきあげると手で束ねた。亜紀の表情を秀太に見せるためだった。亜紀は涙でくしゃくしゃになっていた。

 あなた……、とつぶやいた唇が震えていた。

 

 あまりにつらさに秀太はその場にヒザをついて、うつむいた。鼻からしたたる血が床を汚すのを見て、秀太はようやく悟ったた。自分は日常的な暴力によって支配されているのだと。

 毎日のように怒鳴られ、小突かれ、また怒られやしないかとビクビク課長の顔色をうかがう内に反抗心を奪われ、ただ従順な社畜に成り下がっていた。

 

 今日、珍しく飲みに誘われたのも、飲みの最中、終始機嫌よく秀太に接してきたのも、最初から亜紀の体が目的だったに違いない。

 

「いやぁぁぁっ!!」

 亜紀の悲鳴で我に返り、顔を上げた。バックの体勢に戻っていて、課長は亜紀の尻を思いっきりつかみ、左右に広げ、グリグリと硬直棒をねじ込んでいた。

 

「こうするとよ、すっげー奥まで入って気持ちいいんだ。秀太、おまえも今度やってみるといい。うっ、やべ、さすがにそろそろ……」

 息を荒くしながら、課長はピストンを再開した。

 

 パンパンパンパンパンパン――。

 

「イヤァァァァッ!! だめぇぇぇぇっ!」

 

 メタボなのに速すぎる。激しすぎる。課長は汗をまき散らす。耐えられない。華奢な亜紀がこんな激しさに耐えられるはずがない。

 

「いやっ、ダメダメダメ! ヒィィッ!」

 

 壊される。亜紀が壊される。愛している。心の底から亜紀を愛しているのに。課長によって亜紀が壊されていく。

 

「うがぁっ、イクぞ! 秀太ぁ! よく見とけ!!」

 

 課長の最後の一撃が亜紀をつらぬいた。

 

「ダメぇぇぇ! あなたぁぁ!!」

 

 亜紀の悲鳴の直後、課長は大きく体を震わせて「うおぉぉっ!」と雄叫びを上げた。 

 

 ああ、ついに……。

 亜紀の中に……。

 

 課長は硬直棒を抜こうともせず、ビクビクと体を震わせ続けた。震えは次第に治まり、最後の一滴まで絞りきったのだと分かった。

 

「いやぁ、秀太…おまえ、こんないいモノに毎日埋めてるのかよ。羨ましいぜ」

 課長が心底満足したように笑みを浮かべた。

 

 ――どんなに仕事がつらくても、と秀太は思った。

 

 亜紀の笑顔を思い浮かべるだけで頑張れた。でも終わりだ。もう終わりだ。しあわせだった日常にはもう、引き返せない。小刻みに体を震わせながら白目を剥いて失神している亜紀を見ながら、秀太はいきり立った自らを慰め始めた。(おわり)