【寝取られ】誰か助けてくれ!ガテン系にお人好しの妻がヤラれてしまう!
あらすじ
以前、冷たくあしらったガテン系の男と最愛の妻がラブホテルに入っていった。俺は2人の情交を止めようとしてホテルに乗り込むが……(連載中)

 

ガテン系の男と妻がファミレスで!

 むなしさが疾走する。

 地方都市の駅前から伸びる2車線の国道で、ハンドルを握りながら俺は吠える。

 

「くそっ! どこだ! どこにいる!」

 

 きっとあの男だ。

 あのガテン系でチャラい身なりの男が俺にメッセージを送りつけてきたのだ。俺の昼休みを見計らったようなタイミングで。

 

『僕のこと覚えていますか? 今、奥さんと一緒に食事をとってるっす。ライブ配信しま~す♪』その短いメッセージには、URLが貼られていた。タップすると動画配信サイトが開いた。

 

 どこかのファミレスのようだった。楽しそうに笑う妻のバストアップが流れてきて、瞬時にやばい、と思った。

 動画のアングルは固定されていた。撮影者の手が映った。節くれ立ったその手は確実に男のモノだった。

 

「妻に手出ししてみろ! ただじゃおかねえぞ! クソがぁ!!」

 

 あの男が現われたのは数日前のことだった。

 俺は体調を崩して仕事を休み、2階の自室で横になっていた。するとまどろみの中、階下から朗らかに言葉を交わす声が聞こえてきた。

 

 1人は最愛の妻で、今年33になる史子。だけどもう1人の声に聞き覚えはなかった。胸騒ぎを覚えた。男の声だったからだ。俺は布団から飛び起き、階段を降りていった。

 

 玄関口で史子と言葉を交わしていたのは、やはり見知らぬ男だった。

 着古した作業着。優に180はあるだろうガッチリした体型。茶髪。いや、金髪に近いベリーショート。短く刈り込まれたツーブロックには、さらに剃り込みが入っている。

 

 なぜこんな男が俺の家にいる?

 

 険しい視線を送る俺に、最初に気づいたのは男だった。

 

「あ、ども」とにこやかな笑顔。

 つられて振り返った史子も笑顔だった。

「あら、あなた」

 それで余計にイライラしてしまった。

「誰だ。うちで何してる?」

「え?」

 男は不思議そうな顔をした。すかさず史子がフォローを入れた。

「あなた、失礼でしょ。明日からお願いしている業者さんですよ。水回りをリフォームしようと言ったのはあなたじゃないですか。担当の方がわざわざ挨拶に来てくださったのに……」

 

 少し考えれば察しがつきそうなものなのに、熱のせいかうっかりしていた。しかし。

 

『あ、ども』って挨拶はないだろうと思った。社会人なら社会人らしくキチンとした挨拶を覚えるべきだ。

 そもそもやっぱり身なりが気に食わなかった。妻と楽しげに会話していたのもシャクにさわった。

 

「あなたがリフォームを担当してくれるんですか?」俺は聞いた。

「ええ、よろしくっす」男はちょこんと頭を下げた。

「本当にあなたで大丈夫なのか?」

 男の目つきが険しくなった。「どういう意味でしょう?」

 

 

「ちょっとあなた! 何を言ってるの!」

 失礼でしょ、謝りなさいよ、と妻の目が俺をなじった。それで意固地になってしまった。俺はふて腐れて横を向いた。

 

 男は言った。

「俺、見た目こんなんですけど仕事はちゃんとするっす。長い下積み経験して、しっかり訓練受けてきた職人すから。自分の仕事にプライド持ってるんで、絶対に旦那さんが満足する仕上がりにしてみせますから」

 

 妻がすかさず男の肩を持った。

「本当よね、プロの方に向かってそんな言い方ってないじゃない。ごめんなさいね。この人風邪でちょっと混乱してて。普段はね、もっと優しいというか、普通の感じの人だから。気を悪くさせちゃってごめんなさいね。明日からどうぞよろしくお願いいたします」

 

 深々と頭を下げる妻の、そんな当たり障りのないフォローを背中で聞きながら寝室に戻った。俺のこと普通の感じって何だよ、と思った。

 その日の午後クレームを入れた。男は担当から外れることになった。

 

 お人好しの妻は男に後ろめたさを感じていたことだろう。その後、男がどうやって妻に近づいたのかは知らないが、そんな状況で食事に誘われれば妻は断れない。

 

 人の優しさにつけ込むとは、なんて卑劣な男なんだ!

 

国道沿いの大型スーパーにて

 少し冷静になり、車を大型スーパーの駐車場に止めた。

 情動に突き動かされ、闇雲に車を走らせても意味がない。そのことにようやく思い至った。

 

 星の数ほどあるファミレスの中から、妻のいる店を特定することは難しい。それなら男の次のアクションを待った方がいいだろう。2人がファミレスから出て動画に外の景色でも映れば、場所を知る手掛かりになるかもしれない。

 

 それに。動画を気にして事故でも起こしたら元も子もない。(つづく)