ついにセックスへ

 伸ばした手を彼女の腰のあたりに置いて、引き寄せようと軽く力を入れる。それに応えるように、千春ちゃんは僕に体ごと寄せたきた。

 千春ちゃんの鼻息が僕の顔にかかって、頭の芯が熱くなり、そして、完全にブレーキが効かなくなった。

 

 唇を重ねる。最初はちょん、と遠慮気味に。千春ちゃんは拒まない。上唇を甘噛みした。下唇も噛んだ。噛んだまま引っ張り、そして離した。リップのせいでスースーした。千春ちゃんはまだ、目を閉じたままだ。

 舌を唇の間に侵入させた。歯にあたった。舌先をとがらせて、歯をこじ開けると、舌はニュル、とさらに奥へと侵入した。

 舌と舌がからみ合う。千春ちゃんからも動かしてくる。くちゅ、くちゅ、といやらしい音が漏れた。

 

「んんっ……」

 千春ちゃんの甘い声。

 僕は舌をからませたまま、彼女のTシャツの中に右手を差し入れた。ブラジャーの上からおっぱいを柔らかく揉んだ。温かい。ブラジャーの隙間に人差し指を滑らせ、固くなりつつある突起を弾いた。

「あぁっ!」

 千春ちゃんの体がビクリと震える。すかさず背中に手を回し、ホックを外した。そのままTシャツをたくし上げ、彼女に覆い被さった。

 

 Dカップくらい。服の上から見るより大きかった。白くて形のいい乳房に両手の指を食い込ませる。さらに指先に力を入れる。どこまでも食い込んでいきそうに柔らかい。まだ目を開けない千春ちゃんに「いいよね?」と聞いたら、ようやく目を開けた。

「そういうこと、聞かないで欲しかったな」

 

 上気した頬。はにかんだ笑顔。かわいい。猛烈にかわいい。僕の完全体は、千春ちゃんをつらぬきたくて悲鳴を上げている。

「はあ、はあ……」

 荒くなる息もそのまま、彼女のスウェットを雑に脱がせた。白いショーツが現われる。上から手をあてがうと、

「ハァンっ、ん!」 

 なまめかしい声。すでにたっぷり濡れていた。粘り気のある液体が僕の中指にまとわりついてくる。そのままショーツを脱がし、直接中指で媚肉の入口を探り、そしてこすった。

「あっ、あんっ、ハァ、んあ!」

 

 激しくなる喘ぎ声とともに、女の子の汁がドクドク溢れてくる。指を穴に入れてしばらくかき回した後、僕も裸になった。千春ちゃんは薄目を開け、僕の乳首を指先で軽く転がした。

 ああ、もう無理だって。我慢できないって!

「いくよ?」

「うん……」

 肉棒を膣口にあてて、腰に力を入れた。ほんの少しの抵抗の後、ズブ、ズッ。僕のソレは温かくて柔らかい膣道にすっかり包まれてしまった。

「あんっ、あぁぁ!」

 

 弓なりに体をのけ反らせる千春ちゃん。端正な顔に苦悶の表情が浮かぶ。彼女の腰を両手でつかみ、さらに奥まで突き上げた。

「ひぃっ! あっ」

 千春ちゃんの手がシーツをぎゅっと握る。腋の下のくぼみが汗で湿っている。その様子を見ながら、僕はピストンを始めた。最初はゆっくり、そして徐々に加速させていく。

「あんっ、すごいっ、やっ!」

 何度も何度もつらぬいた。ヌチャ、ニチュ、ズシュ。そのたびに、いやらしい音が室内に響く。

 僕の動きに合わせて千春ちゃんのオッパイが揺れる。たわんたわん、と波打つ。その重みが肉棒に伝わってくる。

 切ない声を上げ続ける千春ちゃんの首筋に手をあてた。彼女はそんな僕の手を握り、指先を噛んだ。けっこう強く噛まれた。

 

 憧れの千春ちゃん。彼女の中に僕は深く埋まっている。嘘みたいに気持ち良くて、幸せで。

「千春ちゃん、ずっと好きだったんだ!」

 感情が高ぶってつい口走った。彼女が微笑んだような気がした。次の瞬間――。

 膣が僕の亀頭から根元までを締め上げた。下腹部に爆発的快感の前兆が迫り上がってきた。

「あっ、ああ、やばい、イクっ!」

「いいよ、いっぱいちょうだい!」

 千春ちゃんも高ぶっているのだろう。ちょっと下品なことを口走った。

 

 前兆がどんどんどんどん迫り上がってくる。そろそろラストスパートだ!

 

 激しく腰を動かす。勝手に激しくなっちゃう。数回奥まで突いたところでついに、

「うっ、ああ!」

 下腹部が、爆発した。

 ものすごい勢いで精液が流れ出る。

「千春ちゃん! 千春ちゃん! 千春ちゃん!」どく、どく、どく。

「あん! もっとぉ!」

 

 僕の精子を絞り出そうと膣がうごめき、締め上げてくる。ほとばしる精液の勢いは、なかなか止まらなかったが、やがて波がすーっと引いて僕は完全に果てた。彼女の胸に顔をうずめた。

愛おしさが止まらない

 そのまま抜かないで。

 そう言われたので、僕は千春ちゃんとしばらく繋がったまま横たわっていた。中に出しちゃったけど大丈夫かな。ドキドキしたけど、同時に後から後から込み上げてくる愛おしさ。僕たちは何度もキスを交わした。

 

「ひょんなきっかけだったね。こうなるなんて、全然予想してなかったよ」

 唇を離したあと、千春ちゃんが僕の耳元でささやいた。

「さびしい時は、いつでも僕を呼んで」

「私たち付き合うの?」

「とっくにそのつもりだけど」

 

 なにが幸いするか分からないな、としみじみしていたら、ふいに眠気が降ってきた。

「ごめん、限界」

 力なくつぶやくと、千春ちゃんは僕の胸に頭を乗せた。柔らかい髪がさらりと広がる。彼女の髪をなでる多幸感の中、僕はドロッとした深い眠りに落ちていった。(おわり)