リンちゃんと泡まみれ

 階段を2階に上がったところでリンちゃんは待っていてくれて、でも私は恥ずかしくて、まともに顔も上げられなくて、「どうぞこちらへ」と子どもみたいに手を引かれて部屋に案内された。

 

 ドアを開けるとすぐ右手に服を脱ぐ場所とベッドがあって、左手に浴場があった。

 室内はオレンジ色の間接照明で、落ち着いた雰囲気だった。

「こういうところ、初めてですか?」

 リンちゃんに声をかけられて顔を上げたら、優しい笑顔が広がっていた。でもやっぱり、私と同じで照れくさそうで。

「すみません……」私は思わず謝った。「その、女性とこうやって、エッチなことをするのも初めてで……」

「私もです。めっちゃ緊張してます!」

 

 それでも彼女はプロだった。

 恥ずかしがってばかりでは物事は先に進まない。自ら率先して身につけていたドレスを脱ぎ、ブラとショーツも外し、全裸になった。

 

 キレイな体だった。

 きゅっと締まった足首からヒザまでがスラっと長くて、太ももには程よく肉がついている。薄い陰毛の上、下腹部はぺったんこで、でもお尻は大きくて、色っぽいくびれがはっきり刻まれていた。

 つん、と突き出た乳房は垂れることなく、小ぶりのメロンのようだ。乳首の大きさは普通。大きめの干しぶどう。でもピンクがかっていてキレイだった。

 そして薄暗い間接照明の中でも分かる透き通るような白い肌。細い首。鎖骨のカーブも艶めかしい。

 

 何より顔だ。

 ぷっくり太った唇と、小ぶりの鼻のバランスがいい。そして黒目がちの大きな瞳に、丸みを帯びたおでこ。どこそこのグループでアイドルしてます、と言われても違和感を覚えないだろう。特にはじけるような笑顔がいい。

 

 どうしてあなたみたい子がソープで働いてるの? と聞きそうになったけど、グッとこらえた。

 恐らく何度も投げかけられてきた問い。リンちゃんなら「何でですかねー」などと言いながら笑ってくれそうだけど、人には色々事情がある。質問を受けるたびに少しずつ胸を痛めていることだろう。

 

「あの、お姉ちゃんって呼んでもいいですか?」

 鼻にしわを寄せ、リンちゃんが照れ臭そうに笑う。

「えっと……私なんかでよければ」

「やった嬉しい! お姉ちゃんずっと欲しかったの! じゃあ、お姉ちゃんも脱いで」

 

  まんまと悩殺されてしまった。こんなかわいい女の子の前で裸になるのはたいそう気が引ける。もじもじしていたら、軽く抱き寄せられて、

「一緒に気持ちよくなろう」 

 耳元でささやかれた。

 ゾクリとして、濡れた。 

 興奮で恥ずかしさが吹き飛んだ。

「お願い、キスして」

 私からおねだりしたら、リンちゃんの顔が近づいてきて、唇が重なった。

 

 むさぼるように柔らかい唇を吸った。リンちゃんが舌を入れてきた。やはりむさぼるように吸った。くちゅくちゅとイヤラシイ音を立てながら。

 やがて唇が離れると、寂しい気持ちでいっぱいになったけど、「興奮しちゃった」と言いながらリンちゃんは私の服を丁寧に脱がせてくれた。

 

「こっちにきて」

 リンちゃんは私の手を引いて浴場に向かった。

「そこに座って」

 リンちゃんが指差したのはスケベイス、というヤツなのだろう。聞いたことはあるけど、見るのは初めてだった。座る部分の下に、溝がある。腕を通せるほどの大きさだ。なるほど、これなら座った状態のまま、お尻から女性器まで下半身を刺激しまくれる。

 

スケベイス、こんな感じのモノです!セキュリティの都合上別ウィンドウで開きません(Amazonへのリンクです)

 

 リンちゃんに促されるまま、私はそれに座った。

「イヤだったら言ってね、お姉ちゃん」

 洗面器でしっかり泡立てられたボディソープを、リンちゃんは自らの体に塗りたくった。その体を私の背後から押し当ててきて、上下左右に動く。

 りんちゃんの柔らかすぎる乳房が背中を滑る。腕を滑る。コリコリした乳首の感触にゾクゾクして、

「あっ…」

 私はたまらず声を漏らす。

「お姉ちゃん、気持ちいい?」

「何コレ、んっ、ヤバイ……!」

「よかった!」

 

 続いて私の前に回ってきたリンちゃんの腕がスケベ椅子の溝を通る。女性器がやんわりコスられる。

「アッ、やっ!」

  思わずリンちゃんに抱きついた。

「お姉ちゃんの感じている顔好き。だからそのまま座ってて。ね?」

 たしなめられ、リンちゃんの腕によるスケベイス攻撃は続いた。

「んっ、ハァンッ! や、ダメダメ、すごい…アァッ!」

 

 未経験の快感。

 本当にヤバイくらい感じていた。

 薄目を開けるとリンちゃんの満足そうな笑み。

 

 男はずるい。

 こんなにかわいい子に、こんなに気持ちいいことをしてもらえるなんて。

 もっと早く誘って欲しかった。なんてことまで考えたり。

 

ニュルニュル、ヌチュ――。

 

 やっぱり耐えられなくなって、またリンちゃんに抱きついた。

「ふふ。じゃあお姉ちゃん、次は一緒にお風呂入ろうか」

 

お風呂からマットへ

 湯船の中で絡まりあった。

 リンちゃんの乳房を揉んで、口に含んで、ピンク色の乳首を吸う。

「やんっ、お姉ちゃん上手。アっ…」

「さっきのお返し。リンちゃんも気持ちいい?」

「めっちゃやばいよぉ~」

 かわいい顔を歪ませて私にしがみついてくる。愛しくて愛しくてもっと意地悪したくなる。

 

 リンちゃんの下半身に手を伸ばし、密林の奥にある裂け目をこすった。お湯の中でも分かる。トロトロの液があふれ出ていた。

 トロみはすぐにお湯に溶けるけど、次々とあふれ出してくるから指先は潤ったままだ。私はトロみを掻き出すように、刺激し続けた。

 

「アンッ、ア…すごいよ…こんなに、アンッ! 濡れちゃったよぉ…」

 ビクビクと体を震わせるリンちゃん。

 本当に愛おしい。

「お姉ちゃん、ね、ダメ。お姉ちゃんはお客さんなんだから、気持ちよくなるのはお姉ちゃんじゃなきゃダメなの!」

「リンちゃんが気持ちいいなら私は嬉しいよ?」 

「ダメなの!」

 

 ぷく、と頬をふくらませるリンちゃんに、抵抗する術を私は持ち合わせていなかった。 

 私たちは湯船から上がった。

 リンちゃんは浴槽の横にビニール製のマットを広げ、電動エアーポンプで空気を入れた。